「久遠が最後の『鞘』であるならば、ワシは最後の『回収者』として共にある」
愛称【ロミ】
強力な遺物である王の指輪が現れるという噂を聞き、相棒である『鞘』久遠と共に端綿市を来訪。
偶然出会ったアリシア・ミラーと談笑中にヴィア・ドロローサの王選に巻き込まれ、聖炎塔と共闘。
風間 空の誘いに乗り、久遠と共に協力関係を結ぶ。
神話の時代、とある国の海にいた獣だった。
その威容から、畏れと敬意をもって神として扱われたが、あらゆる他者に意識を向けることのなかった獣はそれらを受け取らず、ただただ海を泳ぎ続けた。
やがて獣が起こす波は海を荒らし、人々の恨みと悲しみを育て、そこから生まれた穢れが獣を覆い、魔へと堕ちた。
神剣『寂喰』を持つ旅の者により討伐されるも、獣を取り込んだことで『寂喰』が限界を迎え、魔剣化。
さらに多くの国を滅ぼしたところで、当時の『鞘』と『回収者』により回収され、『寂喰』と共に長き眠りにつく。
死亡した『回収者』の後任を探すために旅をしていた久遠が、『鞘』を恨む勢力に狙われていた際、『寂喰』の中から零れ落ち顕現。
手傷を負って朦朧としていた久遠に『回収者』の証である首飾りを付けられたことから、今代『回収者』となってしまう。
当初は『鞘』である久遠を一時的な拠所と見做していたが、久遠の使命及びそれに対する彼の意思を知ったことをきっかけに、『回収者』として彼に寄り添うことを決める。
『九足八鳥』の名はこの頃与えられたもの。
観音が乗る聖鳥の名を作られた造語であり、魔としての性質を抑える役目を果たしている。
出自:人外
性別:男(外見)/女(自認)
年齢:たくさん
『穢れ』を帯びた武器道具を格納する異能者、『鞘』と共にある今代『回収者』。
傲慢不遜唯我独尊、気性の荒い一面と闊達無邪気な一面を持ち合わせている。
この二面性は、九足八鳥の正体がかつて魔性に堕ちた獣であることに由来する。
基本的にシナリオに出てくる際は『機嫌が良い』状態であるため、理性的に振る舞っている面が強く出ている。
見た目が屈強な成人男性のためややこしいが、性自認は
▼○人称一覧
ありとあらゆるものに無関心だった封印前と異なり、現在は甘味や遊泳、入浴、芸術鑑賞、読書、ゲームなど多趣味。
特に甘味に対する執着は強く、九足八鳥が引き起こすトラブルは「食べたかったものを食べられなかった」「味覚に合わないものを与えられた」など甘味関連の遺恨から発生することが多い。
甘味さえ与えておけば大人しいと思われていることが多く、実際その通りではあるが、九足八鳥にとって最も大切なことが久遠であることを見誤ると、手酷い目に遭うだろう。
久遠としては九足八鳥の甘味への執着は魔性に引きずられる行為に等しく、やんわり規制している。規制されてないと無限に食べる。
一転、芸術鑑賞や読書中は大人しいことが多く、魔性の強い時期で『回収者』としての仕事がない日には、拠点で大人しくこれらの行為に耽ることが多い。
特に好きな芸術分野は彫刻、書物は物語性の強いもの。
ゲームに関しては、ADVやSIMなどは大人しくやるが、対戦要素が強いゲームとなると
また、性根が獣であるため、本来着飾ることや二本の足で歩くことすら乗り気でない。
現在のそれなりに人前に出せる
総じて、私生活での九足八鳥の他者からの評価はワガママビーストの一言に尽きるだろう。合ってる。
獣故の性質なのか、好ましいと思った人物を背に乗せることも非常に好む。人間の姿の時も乗せようとする。
横暴な『回収者』とそれを制御する『鞘』として振る舞うことを好む。
久遠に対する害意や悪意を自身に向けることが目的であり、他者からそのように扱われている間は、案外大人しい。
しかし、自身より『鞘』_久遠に対して疑念の目や敵意を向けるものがいた場合、どうなるかはわからない。
世間からは剣士の男として扱われているが、
しかしその正体がわかるものは少なく、見るものが見れば『何らかの古い神秘存在』であることはわかる。
『回収者』として、『鞘』がその身に収める魔剣を引きずり出すことができ、それを振るって戦う。
久遠のサポートがある場合は規格外の威力を発揮する。
久遠が側にいない時は、手脚を爬虫類に似た鱗や爪に変え振るったり、尾や牙を生やしての攻撃を行うこともある。
一方通行であるものの、あらゆるところから『鞘』の側へ転移することも可能。
(領域の効果で転移を封じられている時はその限りではない)
『寂喰』を貸与された時は、本来の力を振るうことができる。
元の姿に変生できる他、地球上であるならばあらゆる場所に座標転移することが可能。
また、地形などを自由に操ることができる能力を持ち、民間人避難のために破壊した地形を元に戻したこともある。
本性発揮時は本人もやはり快適であるようで、目的を果たした後は、久遠との間に『寂喰』を返したくなくて嫌がるやりとりが見られた。
同行者にバレないように、本来『鞘』から引き抜かないと存在しないはずの魔剣を一瞬手に取ることがある。
これは九足八鳥の持つ本来の機能の一つであり、久遠も一応認知している。あまり多用はしたくないようで、ここぞという時にのみ使う。
コピーを作って即座に使い捨てる戦法に近しいため、呪具達にとってはあまり好ましい扱われ方ではない。九足八鳥もその辺りを理解しているため多用は控えている。
何らかの人外である九足八鳥にとって、肉体を鍛え上げる類の修行は実はあまり意味がなく、精神修行や読書などの知識を増やす行為の方が効果的。
このため、訓練を申し込まれても大体気が乗らないと断る。
『寂喰』なしでの状態
| 生命規格 | 卓越 | 基本的に死なない。 |
|---|---|---|
| 戦場機動 | 優秀 | |
| 戦術立案 | 優秀 | 基本的に指示を聞かないが、合わせることは得意。 |
| 戦闘技術 | 優秀 | |
| 神秘適正 | 卓越 | 何らかの神秘存在。 |
| 精神規格 | - | 測定不能。 |
▼久遠
相棒。九足八鳥にとって何をおいても優先する存在。
出会ってから共にある中で、彼の生き様の『何か』が琴線に触れた故の今の距離感であるが、それが何かであるかはまだ語られない。
気に入っている相手。背に乗せてもよいと思っている。
人間の感性に合わせるなら、友人という感覚が一番近いらしい。
遠き日の知人。久遠とも面識がある。
神話時代から互いに顔を知るらしいが、どのように知り合ったのかは現時点で不明。
▼車
ライバル。ワシの方が快適だし…!
久遠がよく使う移動手段の一つであるため対抗心が強いが、恩恵を受けてて負けつつある。
ワシはまだ負けてないが??
▼本来の姿
九足八鳥の正体は、神話の時代に生まれ、魔性に堕ちたことで災厄の獣へと変生した『星の子』である。
正体を見抜かれにくいのも、『星の子』自体があまり認知されていない存在であるため。
▼九足八鳥の魂
適性検査で精神規格が測定不能なのは『星の子』が魂を持たないためだ。
魂を持ち合わせないはずの九足八鳥が感情豊かに見えるのは、かつての人々に向けられた恨みから生まれた魔性と、『寂喰』に鎮められることで与えられた神性が精神の役割を果たしているためと推測されている。
▼本能
魔性により歪んではいるものの、『星の子』としての本能はいくらか残っており、背に乗せることを好むのもここから。
また、星を喰らうものが天敵であるため、対峙すると威嚇行動を取る。
久遠いわく怖がってるらしいが、本人の弁は怖くないとのこと。大体久遠の言ってることが正しい。
▼役割
本来『星の子』は、自らの番…新たに生まれる星の魂の元となる生命を求めるはずだが、九足八鳥に聞けばその役目はすでに失われているとのこと。
九足八鳥が久遠と共にいるのは、『星の子』としての本能ではなく、『鞘』と『回収者』…相棒として寄り添うことを選んだからである。
▼謎
『星の子』は、同調者が望む形に姿を変える。
故に、『寂喰』に封じられる以前より独自の姿を持っていた九足八鳥に同調者がいたはずと考えられる。
しかし、九足八鳥は自身には同調者はいないと述べる。
そこの矛盾の答えは未だ判明していない。