世界を滅ぼす災厄が人知れず終わり、時が流れた。 時は無惨にも世界を変え、世界に蔓延る大半の闇の組織は滅びた。 しかし、それは曲りなりにも抑制されていた存在の跋扈も意味していた。 これは外典__。何かが致命的に歪み、光に波及した世界。 貴方達は、この世界で光と闇の境界に立ち、光を守る組織に立つ。
PC達は『聖炎塔(トーチポート)』と
原作時空から5〜10年後の設定。 また、原作に存在した公式組織のほとんどは壊滅あるいは大きく変質している。
・「大厄災」 修羅の国と呼ばれる、秘境の大国家が文字通り粉砕しました。 修羅の国はあらゆる闇が蔓延る大失敗国家でしたが、闇の最先端技術を試す目的で様々な兵器や違法な実験や邪悪な儀式が蔓延る、蠱毒のような大地でした。 誰にも等しく人権が無い為、行き場のない者たちを等しく厳しく受け入れました。 この大地で数年生き延びた者は、修羅と呼ばれる優れた怪物であり、そのような怪物たちの犇く国家は「触るべからず(アンタッチブル)」と評され、数百年の栄光なき孤立を深めていました。 この国家の物理的消失は闇の世界に激震をもたらしました。 生き延びた修羅たちは外の世界に散逸し、世界に多大な影響を及ぼしました。 秘匿して力を振るう事を知らず、なおかつ壮絶な力を誇る彼らは闇の世界も光の世界に対しても無視できない脅威となったのです。今現在、大半の修羅は世を忍ぶ事を覚え始めましたが、その本質的な脅威度は変わってはいません。
・大組織の壊滅 ルールブックに記載されている殆どの組織は壊滅しています。 上記の大厄災の煽りを受けたとも、また、今まで確認されなかった種類の強大な超人と事を構えたともされますが、多大な被害を受けた結果、今まで通りの規模の組織維持が不可能となりました。闇の世界の情勢の多大な変化を示しています。 被害を免れたのは、龍の巣といった人の世界に殆ど関心を示さない組織のみです。 この事変は、曲がりなりにも存在した秩序を完全に粉砕する事となり、今現在闇の世界では血を血で洗う覇権争いや、壊滅した組織の再興を目指した乱世となります。
・一般認識 本来ギャップおじさんでは闇は徹底的に秘匿されるものでしたが、外典たる本作ではこの絶対原理は覆されています。 上記二つの事変の結果、この世界の人々はこのような脅威の存在を知ったのです。 しかし、知ったという事は全てを知ったという事ではありません。 人々は、脅威を警察や軍隊で十分対処できる存在であると信じて疑っていません。 その仮初の信頼が、人々の安心感をある程度担保していますが、現実意見として警察はおろか、近代兵器で固めた正規軍でも対処できない脅威は存在します。 聖炎塔のエージェント達の使命として、これらの対処が難しい案件を秘密裏に解決する事が求められます。 聖炎塔のエージェントは、基本的に自分の素性を隠す事が可能ですが、一部公に公表する人物も存在します。顔を出した活動はリスクも存在しますが、多大なメリットも存在し、ヒーロー的な存在として民衆の支持を得る場合が大半ですが、プライベートの時間が削れる難点も存在します。